法話

北海道札幌の定山寺ご住職より、ご法話を戴いております。南無。

 

〜 涅槃会 〜

 今月の15日はお釈迦さまが入滅された日で、曹洞宗のお寺では「仏涅槃図」(ぶつねはんず)を掛け、お釈迦さまの御遺徳を偲ぶ法要「涅槃会」が行われます。

 長い旅をの果て、クシナガラに着いたお釈迦さまは、弟子のアーナンダにこう言います。「さあ、アーナンダよ。わたしのために、二本並んだサーラ樹(沙羅双樹)の間に、頭を北に向けて床を用意してくれ。アーナンダよ。わたしは疲れた。横になりたい」
お釈迦さまは二本のサーラ樹を選び、その間に床を用意させました。そして北側へ頭を置き、右側を下にして横になると、足と足を重ねられました。(いわゆる北枕です)この時サーラ樹は、季節ならぬ花を咲かせお釈迦さまを迎えたと言われています。
 お釈迦さまの入滅が近いことを知った出家修行者や在家の信者は、続々とサーラ樹のもとへ集まってきました。さらに、鳥や獣、目には見えない諸天諸神までもが詰めかけ、釈迦の周囲を埋め尽くしていったといわれています。お釈迦さまは、最期の言葉を発すると、やがて禅定(ぜんじょう)「瞑想」に入り、そのまま静かに入滅されたのでありました
(どうぞお寺にお参りされ、「仏涅槃図」をじっくりと見て下さい)

 お釈迦さまは集まった者達にこう告げます。「わたしが説いた教えとわたしの制した戒律とが、わたしの死後にお前たちの師となるのである」と。さらにしばらく法を説かれたあと、お釈迦さまはこう言われます。「さあ、修行僧たちよ、お前たちに告げよう、『もろもろの事象は過ぎ去るものである。おこたることなく修行を完成しなさい』と。」

 この教えを「自燈明・法燈明」と言います。
お釈迦さまが入滅する直前、お釈迦様の死後の事を不安に思う信者に対して行った最後の説法の内容で、「自分自身を頼り(燈明・とうみょう)としなさい。そして、私を頼りにするのではなく、私の説いた法を頼りとしなさい」とお釈迦さまは最期に言われました。つまり自分(お釈迦様)が亡くなっても教えは永遠に残るものなので、安心して自分と正しい教えを信頼し、修行に励みなさい、という教えなのです。

 何かに頼りたくなるせちがらい世の中、こんな時世だからこそ、まず正しい教えに帰依し、自分を信じて精進していきたいものです。

※ 参考『ブッダ最後の旅−大パリニッバーナ経』中村元先生

 

北海道札幌の定山寺ご住職より戴いたご法話、目次

2004年 3月 2月 1月

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  大徳山 定山寺 札幌市南区定山渓温泉東3丁目
北海道札幌市にある定山渓温泉を発見した定山坊が開いたお寺。定山坊の遺品が数多く残されている。曹洞宗の教え、沿革、法話、定山渓の名所案内等の 内容のホームページで、曹洞宗寺院を網羅したリンク集がある。

 この頁は、特定の宗派や団体の布教の為のものではありません。 今月の法話等、更新していただけるもので、あからさまな宗派や寺院の宣伝でなければ、宗派にかかわらず掲載させて頂きます。
 

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