北海道札幌の定山寺ご住職より、ご法話を戴いております。南無。
今月のテーマは『彼岸』
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「空青く松も緑のみ仏に 子らが捧げる彼岸花かな 彼岸花かな」(彼岸御詠歌) 俳句で有名な松尾芭蕉の句に「よく見れば なずな花咲く 垣根かな」とあります。 「佛道の幸せ、自覚の人生というのは、何にも欲しがらなくていい、いま与えられている自己の命の中にこそ息づいているのだ」と解釈できます。 「暑さ寒さも彼岸まで」と良く言われます。つまりお彼岸は暑くもなく寒くもなく、昼夜の時間も、全く同じである好季節だからこそ、仏教の修行期間として最適なのです。ただでさえ周りに影響されやすい凡夫である私たちです。影響を与えるものなど少しでも少ない方がいいですね。暑いとか、寒いとか。彼岸はこちらの岸(此岸=しがん)に対する言葉で、こちらの岸(此岸)が迷いや苦しみの多いこの世界の事を指すのに対しまして、彼岸というのは悟りの岸で、迷いも苦しみもない仏様の安楽な世界、即ち仏教の理想的世界を指すと考えられているようです。ですから、彼岸といえば死後の世界だとか、西方極楽浄土とか、とにかく時間的にも空間的にもこの現実とは遥かに遠くにあると思われがちです。が、そうではありません。今、私たちが生きているこの場所を除いて彼岸を実現するところはない、というのが本当の教えです。 彼岸は何か遠いところを指す言葉ではなく、本来私たちの中にあるもの、また更に言えば私たちそのものが彼岸なのではないでしょうか。 その彼岸の心境に至る為には、具体的には「六波羅密」という教えを実践すること、つまり心や物を分けあったり、人間としてのきまりや約束を守ったり、苦しさを耐え忍んだり、人々が幸せになるように毎日一生懸命努めたり、心を落ち着かせたり、生きるための本当の智慧を学んだり…と、様々な行を努めなければな らないのです。 「行を努める」というと何かとても難しいもの、というイメージがありますが、 実際は当たり前のことを当たり前に行うことが大事だということですね。「彼岸」はすぐそこにあります。手を伸ばせばすぐそこに。実際に手を伸ばせば、すぐそこに。 |
2003年 12月 11月 10月 9月 8月 7月 6月 5月 4月
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大徳山 定山寺 札幌市南区定山渓温泉東3丁目 北海道札幌市にある定山渓温泉を発見した定山坊が開いたお寺。定山坊の遺品が数多く残されている。曹洞宗の教え、沿革、法話、定山渓の名所案内等の 内容のホームページで、曹洞宗寺院を網羅したリンク集がある。 |
| この頁は、特定の宗派や団体の布教の為のものではありません。 今月の法話等、更新していただけるもので、あからさまな宗派や寺院の宣伝でなければ、宗派にかかわらず掲載させて頂きます。 |