仏教豆知識

山門・三門について

山門・三門
 寺院の山門には、左右に仁王像(正式には金剛力士像)や四天王像が恐ろしい形相で立っています。山門は正式には三解脱門(さんげだつもん)といいます。三つの解脱=さとりを求める者、簡単に言えば「仏教を学ぼうとするもの」だけがここを通って中の諸堂に入る事を許される暗黙の関所の役割をしています。
 「仏教を学ぼうとするもの」と簡単に言ってしまいましたが簡単ではない。はたして仏教ってなんでしょう。それを学ぼうとお寺に来たんですよね?
 三解脱門(さんげだつもん)というのは、『摩訶般若波羅蜜経』の中に出てきます。空無相無作三昧(空解脱門・無相解脱門・無作解脱門)。この三門とは三つの三昧(ざんまい、瞑想)、解脱を得て涅槃(ねはん)にいたる三つの方法のことです。「一切の姿かたちは空(空解脱門)であり、比べるべきものなど何も無く(無相解脱門)、何も無いものに望むことなど出来ない(無作解脱門)」ということを瞑想する事により体得(心得)するわけです。
 坐禅をすることも瞑想ですし、お経をあげることも「読経三昧」というくらいで瞑想方法の一つでしょう。そうゆう、解脱=さとりを求めている人はこの門を通り中に入りなさいよというのがお寺の三門(三解脱門)でしょうか。

 「山門は正式には三解脱門といいます」と最初に書いてしまいましたが、山門はやっぱり山門でしょう。寺院には必ずといっていいほど山号がついています。昔の寺院が山にあったその名残りだといわれています。お寺のある山に入山するときに通る「山にある門」が山門です。
 三門というのは、昔の大きな寺院は正面の門のほかに左右にも門があり、正面門(多くは南向きの大門)と東門、西門を三門と呼んだようです。山門と三門の両方がある寺院もあるようです。この場合の三門は三解脱門のことでしょう。

 仁王像(正式には金剛力士像)ですが、皆様もよくご存知のとおり、「阿(あ)形」「吽(うん)形」の二像が門の左右に並んでいます。「阿(あ)形」は密迹金剛(みっしゃくこんごう)像、「吽(うん)形」は那羅延金剛(ならえんこんごう)像。
 私、「阿吽(あうん)」というのは、「あいうえお(五十音)」の最初と最後のことで始まりと終わりを表し、二像で全て(全体)を表すのだなとずっと勝手に解釈をしていました。実は、「阿」が最初の音、「吽」が最後の音で間違いはないのですが、なんとサンスクリット語だそうです。「阿字観」と呼ばれる密教の瞑想法(観法)をご存知の方も多いと思います。弘法大師が誰にでもできる密教の修行法として説かれたそうです。大日如来を象徴する梵字の《阿》の字を《観》じます。

 三門に前後左右に四天王像を安置している寺院もあります。天はインド古来の神々で仏教の守護者です。
 四天王は東西南北四方を守る守護神とされています。東を守護する持国天(東南に配置)、南を守護する増長天(南西に配置)、西を守護する広目天(西北に配置)、北 を守護する多聞天(北東に配置)。 多聞天は単独でも祀られ、毘沙門天と呼ばれます。

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